OLくろ子の週末美食シリーズ:金谷ホテルの虹鱒のソテー金谷風

【食レポ系記事サンプル】

クラシックホテルに泊まりたい。
不意にそう思ったのは、残暑も厳しい仕事の最中。
都会の喧騒にも残業にも疲れて現実逃避をしたかったのかもしれない。
都内に近くて、心身共に癒されそうなパワースポットが近くて、ラグジェリーな気分に満たされる静かなホテル。
そしてそのホテルでしか食べれない、美味しい料理が食べたい。

なんてアンニュイな感じの導入だけど。

はい、単にリフレッシュしたいだけなんです。

というわけで来ちゃいました!

日光!


目指すは、明治6年に開業の創業145年の現存するリゾートホテルとしては日本最古のクラシックホテル、日光金谷ホテル。

東武日光駅からはシャトルバスで10分、栃木随一のパワースポット、日光東照宮まで徒歩圏内。
遠過ぎず近過ぎないちょうど良い立地。
そして金谷ホテル自体も登録有形文化財、近代化産業遺産に指定されている『宿泊出来る文化財』なのであります。
さーて、荷物をシャトルバスに乗り込んでいざホテルへ。



ホテル内は創業当時を髣髴させるクラシカルな内装や調度品で統一され、客室や談話室は老舗ホテルならではの細やかな心遣いが行き届いております。
まるでこのホテルだけ、明治時代で時が泊まっている様な錯覚をしてしまいそうになる、レトロな空気感。

チェックインから満足しっぱなしの私ですが、一番気になるのはそう。

美味しいディナー。


看板料理は、ホテルの創業からレシピを変えずに続いているという虹鱒のソテー。
古き良き時代のレシピは、きっと疲れた胃に染み渡る美味しさなのに違いない。
そんな期待を膨らませつつ、メインダイニングルームへ。

ええ、名前などありません。
メインダイニングルーム。
このネーミングのシンプルさが一層老舗感出してます。
お給仕して頂くご婦人のユニフォームは、私好みのシンプルなメイド服。
 
さて、料理はと。

まずはオードブル。
生湯葉はワサビが隠し味の醤油ベースのソースでボイルした海老はゴマベースのソース
どちらも薄味で前菜として良い塩梅でした。
 
スープはオニオングラタンスープ。

とろっと濃厚なオニオンのスープにどっぷり浸されているバゲット、アツアツのチーズの三重奏。
安定の美味しさだと見るだけで分かり、はふはふと食べて頷く、これこそ「忠実なオニオングラタンスープ」。
ちなみにお皿はフランスの誇るキッチンウェア、ル・クルーゼのココット!
特注品らしく、金谷ホテルのロゴが刻印され てました。
 
そして待ってましたのメイン、虹鱒のソテー金谷風


金谷ホテル伝統の逸品。
ふっくらとした肉厚の日光の虹鱒に創業・大正当時からのレシピ、金谷ソースをたっぷり掛けて頂きます。
この金谷ソース、たっぷりのバター・醤油・日本酒・砂糖で作られた和風の特製ソースで甘辛く日本人ならDNAが喜ぶだろうって言うくらい懐かしい味がします。
これがじっくり焼いて身がほろほろしている虹鱒と絡むとフレンチなのに「日本人に生まれて良かった!」としみじみ思うんです。でもちゃんとフレンチ。ほんと、不思議。
パンで綺麗にふき取って完食しました。
 
最後はデザート。
割とレヴューで酷評されてるデザートもフレンチ というには確かに素朴。
けどこの古き良き時代の日本人が試行錯誤したフレンチ、という雰囲気のコースを締めくくるには一番相応しいデザートかと。
 正統派だけど純粋なフレンチじゃない、でも伝統と懐かしさを感じる満足の和み系フレンチでした。
 
ちなみにお酒はこの後バーで飲む、という事もあって食事に頼まなかったのですが、ワインリストは結構豊富。
しかも宿泊のお客様に限りワインのお持ち込みも出来る嬉しいサービス(持ち込み料は1,050円~)
でも、このコースのお酒はきりっと冷やしたちょっと辛めの吟醸辺りをワイングラスで飲みたい。
はっ!だからか!
ここで金谷ホテルオリジナルの純米大吟醸酒光乃心なのか!
今回は呑み損ねちゃったけどきりっとした辛口だそうで、絶対虹鱒の甘辛いソースに合う!はず!
 
次回、日光に来るは是非とも虹鱒と酒をリベンジしたいと心に誓いつつ、日光の山々を部屋から眺めながら、駅で買った日光いろはプレミアムビールを飲むのでありました。
 
【ホテルデータ】
日光金谷ホテル
〒321-1401 栃木県日光市上鉢石町1300
 
1873年(明治6年)6月開業。
現存する日本最古のリゾートクラシックホテルとして、登録有形文化財、近代化産業遺産に指定されている。
過去には、フランク・ロイド・ライト、アインシュタイン博士、ヘレン・ケラーなども滞在したことがある
 
 
※虹鱒のソテー金谷風は本館2Fメインダイニングルームで食べれます※
昼は虹鱒のソテーのランチ 3500円
夜は特製日光虹鱒金谷風ディナー 9,800円
アラカルトで注文する事も出来ます(3,465円也)
 朝食 7:30 ~ 9:30(L.O.) 
ランチ 11:30 ~ 14:30(L.O.)   
ディナー 18:00 ~ 20:00(L.O.) 
グリル 19:30 ~ 21:00 (L.O)

まぐろ屋アロハ店

シナリオライター大間くろのHPです。

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